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ガイアナ外務長官 原爆慰霊碑に献花 「紛争防がなくては」

 南米ガイアナのロバート・パサード外務長官が9日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆慰霊碑に献花し「広島の惨禍は、戦争の代償は耐えがたいと警鐘を鳴らしている」と訴えた。

 パサード氏は豆谷利宏副館長の案内で原爆資料館を見学した後、慰霊碑に花束を手向けて黙とうした。取材に「戦争を避け、紛争を防がなくてはいけない。平和で人道的な世界への道のりに大量破壊兵器の居場所はない」と強調した。市役所で松井一実市長と面会し、平和活動を通じた相互交流などを確認した。

 ガイアナは日本政府が背を向ける核兵器禁止条約に署名・批准している。2024年から国連安全保障理事会の非常任理事国になるため、外務省が連携強化を目的に招待した。(宮野史康)

(2023年11月10日朝刊掲載)

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