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平和公園の成り立ち 再認識 米パールハーバー姉妹協定考える学習会 市民ら50人が参加

 広島市中区の平和記念公園と米パールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定に関する学習会が11日、中区の原爆資料館であった=写真。市民たち約50人が平和記念公園ができた経緯を学び、協定について考えた。

 主催した県被団協(佐久間邦彦理事長)の平和学習講師団などの6人が公園の成り立ちを説明した。原爆犠牲者の慰霊と、初の被爆地を平和へのモニュメントとすることが目的だったとし、「公園は国内外の平和を願う意志で成り立っている」と強調した。

 講師の辻隆広さん(63)は「市民への具体的な説明がほとんどないまま協定が締結された。市は市民も一緒に造った公園ということを踏まえ、被爆者や市民一人一人に目を向けてほしい」と訴えた。

 県被団協の有志は「協定の狙いが不十分」として撤回を市に申し入れており、学習会は9月に続き2回目。南区の主婦古宮直美さん(74)は「平和記念公園が大事な場所だと再認識し、協定への違和感が強まった」と話していた。(根石大輔)

(2023年11月12日朝刊掲載)

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