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在日原爆犠牲者を追悼 韓国の中学野球選抜メンバー 親善試合前に慰霊碑訪問

 日本リトルシニア中学硬式野球協会中国連盟は11、12の両日、韓国の選抜チームと親善交流大会を開催する。10日は韓国チームの関係者とともに、広島市中区の平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れ、献花した。

 慰霊碑を訪れたのは、ソウル近郊のチームから選ばれた中学2年生16人と監督ら計19人。チームを代表して韓兌沅(ハン・テウォン)主将(14)が献花し、全員で黙とうをささげた。韓主将は「公園に来て初めて、広島で当時、多くの韓国人が亡くなった事実を知った」と話した。

 同連盟は中学生の硬式野球の普及に力を入れており、その一環で交流大会を企画。福山市で県内4チームが韓国チームと対戦する。山之内正弘理事長(54)は「野球を通じて親睦を深め、両国の選手が手と手を取り合う関係を築いてほしい」と話した。(貞末恭之)

(2023年11月11日朝刊掲載)

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