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　文化・芸術、学術・教育、地域貢献の各分野で功績のあった人を顕彰する第８０回中国文化賞（中国新聞社主催）の贈呈式が１０日、広島市中区の中国新聞ビルであった。中国地方ゆかりの６人に、中国新聞社の岡畠鉄也社長から表彰状や賞牌（しょうはい）が贈られた。

　受賞者は、数多くのテレビドラマを世に送り出してきた呉市出身の脚本家池端俊策さん（７７）＝埼玉県蕨市▽ヒロシマを英語で発信する被爆者で「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」代表の小倉桂子さん（８６）＝広島市中区▽広島の音楽文化向上に貢献した指揮者で広島交響楽団音楽総監督の下野竜也さん（５３）＝東京都台東区▽文壇の第一線で創作を続ける防府市出身の小説家高樹のぶ子さん（７７）＝福岡市中央区▽日本刀作りを究める広島県無形文化財保持者で刀工の三上貞直さん（６８）＝広島県北広島町▽遺伝子を改変する「ゲノム編集」研究の第一人者で広島大大学院教授の山本卓さん（５８）＝呉市。

　この日、代理を含む５人が出席した。岡畠社長が「皆さまのたゆまぬ努力と多大な功績に敬意を表します」とあいさつ。受賞者を代表し、小倉さんが「各地で戦争が続く混乱の中にある。より一層それぞれの分野で頑張っていきたい」と述べた。　（山田祐）

（２０２３年１１月１１日朝刊掲載）