回天搭乗員ら1299人を追悼 周南・大津島
23年11月15日
旧日本軍の特攻兵器「回天」の訓練基地があった周南市の大津島で、搭乗員と、回天を載せて沈没した潜水艦の乗務員計1299人の追悼式があった。4年ぶりに新型コロナウイルス禍前の規模に戻り、顕彰会メンバーや遺族たち約150人が参列した。
回天記念館そばの回天碑前で12日にあり、顕彰会の原田茂会長(85)が「太平洋戦争で愛する人を失った遺族に心から慰めの言葉をささげたい」とあいさつ。参列者は白菊を手向けた。
追悼式は1944年に島の基地から初めて回天の「菊水隊」が出撃した11月8日に近い休日に毎年、顕彰会が開いている。菊水隊は西太平洋のウルシー環礁で米軍給油艦ミシシネワを撃沈した。会場では、幸いにも生還した給油艦乗組員の息子で2019年の式に参列したマイケル・メアさんのビデオメッセージも披露された。
顕彰会は、元搭乗員たちで全国回天会を設立し06年に亡くなった小灘利春さんに焦点を当てたドキュメンタリー映画を製作中。来秋の式までに完成させたいとしている。
(2023年11月15日朝刊掲載)
回天記念館そばの回天碑前で12日にあり、顕彰会の原田茂会長(85)が「太平洋戦争で愛する人を失った遺族に心から慰めの言葉をささげたい」とあいさつ。参列者は白菊を手向けた。
追悼式は1944年に島の基地から初めて回天の「菊水隊」が出撃した11月8日に近い休日に毎年、顕彰会が開いている。菊水隊は西太平洋のウルシー環礁で米軍給油艦ミシシネワを撃沈した。会場では、幸いにも生還した給油艦乗組員の息子で2019年の式に参列したマイケル・メアさんのビデオメッセージも披露された。
顕彰会は、元搭乗員たちで全国回天会を設立し06年に亡くなった小灘利春さんに焦点を当てたドキュメンタリー映画を製作中。来秋の式までに完成させたいとしている。
(2023年11月15日朝刊掲載)