平和公園と協定のパールハーバー 2記念碑が米基地内に 広島市「軍事施設ではない」
23年11月15日
広島市の平和記念公園と姉妹公園協定を結んだ米ハワイ州のパールハーバー国立記念公園のうち、構成する二つの記念碑が米軍基地内にあることが14日、明らかになった。市は協定の範囲に「軍事施設は含まれていない」と説明していた。
協定に関する質問状を出した広島県内の元教員たちでつくる市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」などに、市の担当者が市役所で対面で回答。戦艦ユタ、オクラホマの両記念碑が基地内にあるのを認めた。ただ、国立公園局が管理しているため「軍事施設ではない」と市側で判断し、米側には確認していないという。
国立記念公園の公式ウェブサイトでは、両記念碑について「現役の軍事基地である(米ハワイ州の)フォード島に位置する」と記載している。市民団体事務局の岸直人さん(69)=廿日市市=は対面後の記者会見で「基地内にあるのに軍事施設ではないというのは成り立たない。平和記念公園とは正反対の存在だ」と訴えた。(宮野史康)
(2023年11月15日朝刊掲載)
協定に関する質問状を出した広島県内の元教員たちでつくる市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」などに、市の担当者が市役所で対面で回答。戦艦ユタ、オクラホマの両記念碑が基地内にあるのを認めた。ただ、国立公園局が管理しているため「軍事施設ではない」と市側で判断し、米側には確認していないという。
国立記念公園の公式ウェブサイトでは、両記念碑について「現役の軍事基地である(米ハワイ州の)フォード島に位置する」と記載している。市民団体事務局の岸直人さん(69)=廿日市市=は対面後の記者会見で「基地内にあるのに軍事施設ではないというのは成り立たない。平和記念公園とは正反対の存在だ」と訴えた。(宮野史康)
(2023年11月15日朝刊掲載)