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平和の壁画 メセナ優秀賞 広島のおりづるタワー企画

 復興を遂げた被爆地広島から未来に向けた「願い」を壁画で表したおりづるタワー(広島市中区)のプロジェクトが、芸術文化の振興に貢献した企業活動に贈られる「メセナアワード2023」の優秀賞に選ばれた。

 企業メセナ協議会(東京)の主催。「国内外から訪れる人々が願いを託し、未来を考える場を提供する唯一無二のアートプロジェクト」と評価した。全国111社・団体の活動163件の中から大賞1件、優秀賞5件を選んだ。

 壁画はタワーを運営する広島マツダ(中区)が企画し、2022年に完成した。戦後100年に向けた願いをテーマに漫画家こうの史代さん(西区出身)や15歳で被爆した洋画家三浦恒祺(つねき)さんたち9人がスロープの壁面にそれぞれ高さ4メートル、幅24メートルの大作を手がけた。

 タワー事務局の金谷吏紗さんは「受賞を機に、アートが発信する思いをより多くの方に感じてもらいたい」と話す。(新本恭子)

(2023年11月16日朝刊掲載)

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