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平和首長会議拡大に尽力 谷本清平和賞 リーパーさんに贈呈

 核兵器廃絶へ活動し、第35回谷本清平和賞に選ばれた元広島平和文化センター理事長スティーブン・リーパーさん(76)への贈呈式が19日、広島市中区の広島工業大広島校舎であった。

 リーパーさんは、公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(佐伯区)の鶴衛理事長から表彰状を受け取った。謝辞では、「力比べでものを決める戦争文化には参加しない」と、暴力を否定する平和文化の実践を訴えた。

 米イリノイ州出身。1984年に広島市に移住し、2007~13年に外国人として初めて広島平和文化センターの理事長を務め、現在の平和首長会議の加盟都市拡大に尽力した。平和教育や講演活動を続けており、今後は米国を拠点にする。

 賞は被爆者支援に尽くした広島流川教会(中区)の故谷本清牧師の遺志を継ぎ、世界平和へ活動する個人や団体に毎年贈られている。(宮野史康)

(2023年11月20日朝刊掲載)

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