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「残る命 核廃絶へ運動」 東友会結成65年式典

 今月で結成65年を迎えた東京都の被爆者団体「東友会」は19日、都内のホテルで記念式典を開いた。出席した被爆者たちは世界の紛争地での核兵器使用の恐れに危機感を募らせ、命の限り「核兵器廃絶を目指す」と誓った。

 被爆者や2世、広島、長崎両市関係者、政党幹部たち約120人が参加した。広島で被爆した東友会の家島昌志代表理事(81)はイスラエルの閣僚による核兵器使用への言及などに触れ「恐ろしい。核の被害を知らない」と強調。「残る命、核兵器廃絶を目指して運動する」と訴えた。

 政党からは、27日に米ニューヨークの国連本部で始まる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に議員を派遣するとの報告が相次いだ。公明党の山口那津男代表は「わが国の一刻も早い批准に力を入れていく」と述べた。

 1958年11月16日に前身組織が発足した東友会は、援護などに関し年間約1万3千件の相談を受けている。都内の被爆者はピーク時の約3割まで減り、約3800人。(樋口浩二)

(2023年11月20日朝刊掲載)

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