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平和教育 悩みを共有 南区で「カフェ」 教員や学生 意見交換

 平和教育の課題や展望を考える「へいわ教育カフェ」が23日、広島市南区のコワーキングスペースであった。県内外の教員や学生たち約50人がオンラインも含めて参加し、意見を交わした。

 岡山県立高の宮田拓教諭が自身の取り組みを紹介。クイズ形式などで生徒と対話しながら進める授業について「生徒が戦争という重い非日常のテーマを自分と関連付けて考えるには、心のゆとりが必要だ」と語った。

 京都教育大の村上登司文名誉教授(平和教育学)は、国際社会が変動する中で平和教育の再構築が求められると強調。「ウクライナやパレスチナ自治区ガザについてどう教えるか。多角的に見る必要がある」と述べた。

 平和教育にまつわる悩みを共有する場をつくろうと、広島大付属小(南区)の野元祥太郎教諭が初めて企画。公益財団法人「ヒロシマ平和創造基金」の助成を受けた。来年3月と6月ごろにも予定する。(長久豪佑)

(2023年11月24日朝刊掲載)

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