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平和の思い 銀幕で共有 広島国際映画祭始まる

 広島国際映画祭2023が23日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場に始まった。26日まで、短編を含む8カ国の25作品を上映する。新型コロナウイルス禍で休止していた短編コンペティションも4年ぶりに再開。国内外からゲスト36人を招き、平和を願う思いを観客と共有する。

 開幕式には韓国、インドネシア、メキシコ、ベトナムからも監督たちが出席。約700人の観客を前に、映画祭の部谷京子代表が「世界中の皆さんと共に、広島に寄り添う映画祭を楽しみましょう」と宣言した。続いて「ヴィレッジ」が上映され、藤井道人監督、主演の横浜流星さん、美術を手がけた部谷代表が撮影の思い出を語った。

 26日午後2時からは、9月のベネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた濱口竜介監督「悪は存在しない」が国内初上映される。共同企画した音楽家石橋英子さんや濱口監督が登壇する。映画祭は中区の市映像文化ライブラリー、西区の横川シネマを合わせた3会場で開かれる。(渡辺敬子)

(2023年11月24日朝刊掲載)

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