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芸術への貢献 75周年に誓う エリザベト音大 創立式典

 エリザベト音楽大(広島市中区)の創立75周年記念式典が23日、同大のセシリアホールで開かれた。在日ベルギー大使館や教育関係者たち約620人が参加。建学の精神を受け継ぎ、文化芸術の地域貢献に取り組むことを誓った。

 川野祐二理事長・学長が「広島の復興を身近に感じて成長した大学。音楽活動を喜び盛んにするため精いっぱい努める」とあいさつ。広島市の松井一実市長が「被爆後多くの人に希望を与えた」などと祝辞を述べた。

 同大の細川俊夫客員教授(広島市安芸区出身)が作曲した「おお、大いなる神秘よ」を学生が厳かに合唱。記念演奏会では、広島交響楽団が下野竜也音楽総監督の指揮で教員とバッハのオルガン協奏曲などを演奏した。

 同大は1947年、イエズス会のベルギー出身、エルネスト・ゴーセンス神父が始めた音楽教室が前身。翌年、音楽学校を創立し中四国・九州で唯一、博士課程を併設する音楽大へと発展した。(桑島美帆)

(2023年11月24日朝刊掲載)

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