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平和を願う歌声 戦地に届け 原田真二さんら平和公園でコンサート 4組が楽曲やメッセージ披露

 広島市中区出身のシンガー・ソングライター原田真二さん(64)たちが26日、平和記念公園(中区)で「広島ワールドピースコンサート」を開いた。パレスチナ自治区ガザでの戦火の終結などを訴え、平和を願う楽曲を力強く奏でた。(下高充生)

 原田さんたち音楽家4組が楽曲やメッセージを披露。自ら作曲した「ひろしまから始めよう」などを歌った原田さんは「愛する人々を奪われ、涙を流すことがない、そんな社会をつくりましょう」と訴えた。

 熊野町出身の姉妹デュオ「メビウス」の岡田真実さん(40)、賀江(のりえ)さん(37)は自分たちが被爆3世であることに触れ、「あの日のような悲しみ、苦しみを繰り返さないように発信したい」と語った。

 イスラム組織ハマスの奇襲がイスラエル軍の大規模な攻撃を呼び、犠牲が拡大したガザ。会場には、米ニューヨークのイスラム教とユダヤ教の司教、仏教僧侶から「相手の幸せを考えるという平和のエッセンスを実践しよう」などと呼びかけるメッセージ動画も寄せられ、舞台上のモニターで上映された。

 原田さんが理事長を務めるNPO法人ジェントル・アース(東京)の主催。動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信した。

(2023年11月27日朝刊掲載)

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