×

ニュース

大和ミュージアム 改修中休館 呉 24~25年度 近隣施設で資料展示

 呉市は、2025年度にリニューアルオープンする予定の大和ミュージアム(宝町)について、改修工事期間中は休館とし、近隣の「ビュー・ポートくれ」(中通)で資料の一部を展示する方針を決めた。大和の「10分の1模型」などは移設できないが、同ミュージアム学芸課は「工夫を凝らして話題となる資料を展示したい」と説明する。(上木崇達)

 同ミュージアムのリニューアルは2段階に分けて実施する。25年の開館20周年に合わせた第1段階の工事は、24年度から25年度に実施する予定。ビュー・ポートくれは、JR呉駅や海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」(宝町)に近い場所にあり、市は代替の資料展示場所として適していると判断した。

 1階の「呉の歴史展示室」の資料をビュー・ポートくれ1階の空きスペース(約420平方メートル)に移して展示する。展示の具体的な期間や内容、入館料を徴収するかどうかは今後詰める。

 リニューアル第1段階では、3階の「船をつくる技術展示室」を全面改修し「科学技術展示室」(仮称)とし、1階にも新資料を追加。第2段階は来館者が見学できる収蔵庫を新設する方針で、24年度に基本設計を実施し、27年度のオープンを目指す。

 同ミュージアムの来館者数は22年度は約56万人、23年度は70万人以上と見込まれる。同課は「休館中もできるだけ足を運んでもらえるよう、学芸員講座を開くなどして情報発信の強化に努めたい」と説明する。

 市は12月4日開会予定の市議会定例会に関連費を盛り込んだ23年度一般会計補正予算案を提案する。

(2023年11月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ