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「人間の命 地球より重い」 広島県被団協 箕牧理事長が訴え

 広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(81)が27日、米ニューヨークの国連本部であった核兵器禁止条約締約国会議の関連行事で証言した。焼け野原になった広島の惨状や放射線による死を伝え「人間の命はあなたの命も私の命も同じく尊い。人間の命は地球より重い」と核兵器のない平和な世界の実現を求めた。(ニューヨーク発 宮野史康)

 箕牧理事長は、被爆後の写真や原爆の絵を提示。出血など放射線の急性症状に触れ「遠くから助けに駆けつけた人が訳の分からないまま亡くなった」と伝えた。

 ICANと平和首長会議(会長・松井一実広島市長)が主催し、松井市長たち約60人が参加した。英国のNGO職員オーニャ・ビティさん(23)は「被爆者に語る責任があると言うなら、私たちには聞く責任がある。核廃絶へもっと学びたい」と話した。

(2023年11月29日朝刊掲載)

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