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ガザ犠牲者悼む「赤い涙」 原爆ドーム前 市民ら描く

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃で犠牲になった人々を追悼し、平和を訴える集いが、広島市中区の原爆ドーム前であった。国連が定める「パレスチナ人民国際連帯デー」(11月29日)に合わせて、市民有志が開いた。

 ドーム前に広げた白い布(縦1メートル、横10メートル)に訪れた人たちが次々と赤い絵の具で涙の形を描いた。「赤い涙」は、奪われた命や、世界の人々の悲しみの涙と叫びを表しているという。呼びかけ人でユダヤ系米国人の広島市立大大学院生レベッカマリア・ゴールドシュミットさん(36)は「完全な停戦を求める訴えを、目に見える形で発信したい」と強調した。

 ガザ地区の死者は既に1万5千人を超えたとされる。市民有志は、判明している犠牲者の名前と年齢も読み上げた。(新山京子)

(2023年12月4日朝刊掲載)

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