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核兵器廃絶へ高校生ら決意 締約国会議から帰国

 核兵器禁止条約の第2回締約国会議に合わせて米ニューヨークを訪れた、高校生平和大使でAICJ高1年の尾崎心泉(こころ)さん(16)=広島市南区=と、元大使で市立大1年の大内由紀子さん(19)=安佐南区=が6日、市役所で記者会見した。外交の現場や海外の若者との交流に刺激を受け、核兵器廃絶を訴える決意を新たにした。

 尾崎さんは、長崎の高校生と共に市民団体から派遣され、国連本部での締約国会議でスピーチした。各国の政府代表たちを前に被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの話を紹介したといい、「自分の言葉で訴え、多くの人の平和への関心を高められた」と手応えを語った。

 大内さんは昨年6月の第1回会議の時にも、高校生平和大使として渡欧した。今回の訪米を「日本にいると無力を感じる時もあるが、核超大国で熱心に活動する人たちは心強い」と振り返った。一方、日本政府が参加しておらず「悔しかった」と打ち明けた。

 2人は11月26~30日に滞在。締約国会議を傍聴したほか、米国の反核・平和団体の集会などに参加した。(川上裕)

(2023年12月7日朝刊掲載)

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