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平和大橋欄干 柱の亀裂修繕 広島市 原因調査中

 世界的彫刻家の故イサム・ノグチ氏が設計した広島市中区の平和大橋欄干の親柱1本に亀裂が入った問題で、市は8日までに応急の修繕を完了した。原因は引き続き調査中で、必要があれば抜本的な対策を講じる。

 市によると、市内の業者に委託し、11月28日に修繕を始めた。亀裂に樹脂を注入して固めた後、表面を塗装して12月7日に完了した。並行して、専門業者がコンクリート製の欄干内部の鉄筋に腐食がないか調べている。市道路計画課は「調査結果を踏まえ、対応を考える」としている。

 市は9月、橋の東詰北側の親柱で複数の亀裂を確認した。最大で長さ約90センチ、幅約2ミリ。太陽を模した半球を掲げ反り返ったデザインの下部で見つかった。(余村泰樹)

(2023年12月9日朝刊掲載)

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