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「保有国参加へ 活動を続ける」 箕牧理事長、帰国し会見 核禁条約会議

 核兵器禁止条約の締約国会議に合わせ、米ニューヨークを訪れた広島県被団協の箕牧智之理事長が7日、広島市役所で記者会見した。2025年の次回会議に向け、「核保有国が一カ国でも参加するよう活動を続ける」と決意を新たにした。

 箕牧理事長は、代表委員を務める日本被団協に派遣され、11月25日から8日間の日程で渡米。12月1日の会議最終日には、政治宣言を採択して閉幕した場面に立ち会った。参加者たちの拍手が鳴りやまなかったといい「感激した。成功に終わった」と喜んだ。

 滞在中はほかに国連本部での関連行事で被爆体験を証言したり、NGOとデモ行進したりした。熱心に証言を聞いてくれた若者がいた一方、「米国ではデモや会議への関心は薄かった」とも指摘。核保有国の参加を促すため署名活動に一層力を入れる考えを示した。(和多正憲)

(2023年12月8日朝刊掲載)

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