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米軍オスプレイ 全世界で停止 岩国市長「適切な措置」

 米軍が鹿児島県・屋久島沖の米空軍オスプレイ墜落の影響で海軍や海兵隊を含む全てのオスプレイの飛行停止を発表したことを受け、米軍岩国基地のある岩国市の福田良彦市長は7日、「安全を第一にした予防的な措置で適切だ」との認識を示した。

 市には同日午前、中国四国防衛局から米軍の発表に関する情報提供があった。福田市長は報道陣に「機体そのものの欠陥という報告は上がっていないので、予防的な措置としての運用停止と受け止めている」と述べた。飛行停止の期間や詳細について情報収集をするとした。

 岩国基地には米海兵隊のオスプレイ4機が6日に飛来して去ったほか、別のオスプレイ2機が駐機中。この2機が11月29日に事故機とともに岩国基地から嘉手納基地(沖縄県)に向かったとみられることについて、福田市長は「確認はできていないが、その可能性がある」と話した。

 この日、山口県の村岡嗣政知事も報道陣に「安全性を考えた上で適切に判断されたと受け止めている。安全性を確認した上で今後の運用を考えてほしい」と述べた。

 岩国市や県などでつくる県基地関係県市町連絡協議会は8日、安全対策や情報提供を国に要請する。(川村奈菜、山下美波)

(2023年12月8日朝刊掲載)

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