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核禁条約批准 佐久間氏訴え 広島県被団協

 核兵器禁止条約の第2回締約国会議に合わせ、米ニューヨークを訪れた広島県被団協の佐久間邦彦理事長(79)が11日、広島市東区であった集会で現地での活動を報告した。日本政府の不参加を嘆き、2025年3月の次回会議までに「政府が署名、批准するよう働きかけたい」と訴えた。

 佐久間理事長は、日本原水協代表団の一員として11月26日から12月2日まで渡米。デモ行進したり、被爆体験を証言したりした。

 傍聴した会議では加盟国の核兵器廃絶への意気込みに触れただけに、オブザーバー参加を見送った日本政府について「恥ずかしい」と振り返った。一方で、核兵器の全廃まで休まないと誓った政治宣言に励まされたとして「私たちも締約国を増やすために何かできないか。共に考えていきたい」と語った。

(2023年12月12日朝刊掲載)

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