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ヒロシマの心 9ヵ国で共有 平和公園 世銀研修の政府職員ら36人

 世界銀行の研修で、9カ国の政府・自治体職員36人が14日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。松井一実市長から原爆慰霊碑の碑文の意味を聞き、戦争や核兵器を否定し、平和を願う「ヒロシマの心」に触れた。

 松井市長は碑前で「過ちは繰返(くりかえ)しませぬから」などと刻まれた碑文を読み上げ「憎しみを乗り越え、全人類の共存と繁栄を願っている」と伝えた。その後、一行は高校生や大学生の英語ボランティアの案内で、園内の原爆ドーム、原爆の子の像などを巡った。

 パキスタン政府で都市開発を担当するエムラン・サルタンさん(44)は「惨禍を乗り越える力強さを感じた。核兵器への依存を減らした方がいい」と話していた。

 市と世銀は3月にパートナーシップを結び、研修受け入れは2回目。12~15日に戦後の住宅政策を学ぶ。 (宮野史康)

(2023年12月15日朝刊掲載)

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