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[まちなかスタジアム] スポーツツーリズム本腰 広島県観光連盟

サッカー観戦の県外客向け

都心観光や水上交通

 広島県観光連盟は、来年2月に広島市中区で開業する新サッカースタジアムを核に、一帯の観光振興を図る。特に県外から訪れる観戦者向けに、街中を巡るツアーや都心の川を船で移動する水上交通を提案する。多彩な魅力を体感してもらい、宿泊や再訪を促す。(小川満久)

 新スタジアムは来季からJ1サンフレッチェ広島の本拠地となる。ホーム公式戦は例年、年間約20試合。対戦相手のサポーターが県外からも観戦に訪れるのを見据え、スポーツと観光を融合した「スポーツツーリズム」に本格的に取り組む。

 取り組み案として、スタジアム東側の広島城で被爆樹木を巡るツアー、JR広島駅(南区)前の川から船に乗ってスタジアムなどを訪れる水上交通などを想定する。地元産の飲食品を提供するイベントも催す考えで、詳しい内容の立案は企業に委託する。スタジアムの指定管理者になるサンフレとも協議して最終決定する。

 特設サイトも開設し、催しを発信する。他のJ1チームのサイトとも連携させる予定だ。2023年度の事業費は800万円を見込む。24年度以降も広島東洋カープや、バスケットボールB1の広島ドラゴンフライズなどでも同様の取り組みができないか検討する。

 県観光連盟は「広島はプロスポーツのチームが多く、県外から多くの観戦者を呼び込んでいる。多様な観光資源とのセットでアピールし、街のファンになってもらえるような企画を展開したい」としている。

(2023年12月16日朝刊掲載)

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