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ユダヤ人迫害の歴史学ぶ 西城紫水高 福山の記念館 遠隔見学

 「アンネの日記」を学ぶ西城紫水高(庄原市西城町)の1年生が、オンラインで福山市御幸町のホロコースト記念館を見学した。世界的に紛争や大規模災害、経済の停滞などが続く中、戦争や人種差別が生み出した惨禍を学び、平和への思いを新たにした。

 教室と同館をリモートでつなぎ、16人が参加した。同館の吉田明生館長(54)が、ユダヤ人に対する差別の歴史や強制収容所での過酷な生活を解説。ユダヤ人を見分けるための星形の目印や収容所で子どもが着ていた衣類などの遺品を紹介しながら、「これらを身に着けていた人の気持ちを想像して」と語りかけた。

 取り組みは英語の授業の一環で、2022年に始まった。山田璃空(りく)さん(16)は「世界では争いで多くの人が傷ついている。差別や偏見を減らすために、自分ができることを考えていきたい」と話していた。(菊池諒)

(2023年12月20日朝刊掲載)

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