×

ニュース

被服支廠活用 平和美術館に 市民団体が署名提出

 「原爆の図」で知られる画家丸木位里、俊夫妻の親族たちでつくる市民団体「平和美術館設立準備委員会」は21日、広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」を平和美術館にするよう求める約5300人分の署名を広島県に提出した。

 安佐北区出身の位里のおいの小田芳生さん(82)=安佐南区=たち5人が県庁を訪ね、経営企画チームの三島史雄政策監に手渡した。署名では被服支廠を「平和を願う芸術作品の展示と、次世代に希望と勇気を発信する場」に活用するよう求めている。三島政策監は今後、市と国とともに活用策を議論するとし「一つの意見として参考にしたい」と応じた。

 提出後、小田さんは「絵画は五感を刺激する。芸術で平和を考える場になってほしい」と訴えた。市現代美術館(南区)が所蔵する丸木夫妻の絵などの展示を希望しているという。

(2023年12月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ