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ミャンマー避難民に支援を 民主派組織の駐日代表 中区で市民らに訴え

 ミャンマーの国軍による弾圧や国際支援の実情を考える講演会が24日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった。同国の民主派組織「国民統一政府(NUG)」のソーバーラティン駐日代表(54)が軍による空爆や市民の犠牲を報告。「軍政を介さず避難民に届く形の支援を」と協力を呼びかけた。

 ミャンマーでは2021年にクーデターで全権を掌握した国軍と、軍政打倒を掲げる少数民族や民主派との戦闘が続く。同駐日代表は空爆を受けた村の写真を見せながら「軍が国民を殺し続け、多くの避難民が生まれている」と強調。日本の政府開発援助(ODA)や国連の支援に触れ「軍の支配下では本当に必要な支援が国民に届きにくい」と訴えた。

 講演会は約40人が聴講。企画した同国出身の広島市立大大学院生アウンチィーミィンさん(28)は「何が起き、どんな支援ができるかを考えるきっかけにしてほしい」と話した。(野平慧一)

(2023年12月25日朝刊掲載)

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