×

ニュース

教育勅語の引用 広島市に抗議文 県被団協、撤回要請

 広島市の松井一実市長が職員研修向け資料で戦前の「教育勅語」の一部を引用しているのを受け、広島県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)が25日、松井市長宛ての抗議文を市に出した。「戦争、原爆を招来した時代の教育理念が持ち出され、評価されることに反対する」として、引用取りやめを求めている。

 抗議文では「核兵器に反対し平和を愛する広島市の市長として戦争へ突き進んだ時代の教育理念を評価することなどあってはならない」とも強調。箕牧理事長が、市役所で市研修センターの鍋沢秀典所長に渡し「人によっては戦意高揚の話として受け止める。来年から取り上げるのをやめてほしい」と訴えた。鍋沢所長は「市長に直接伝える」と応じた。

(2023年12月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ