研修に教育勅語 撤回求め抗議文 市民団体が広島市に
23年12月28日
広島市の松井一実市長が職員研修向け資料で戦前の「教育勅語」の一部を引用しているのを受け、市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」が27日、松井市長に市民への謝罪と引用撤回を求める抗議文を市に出した。
抗議文では、教育勅語について「『親孝行』や『兄弟仲よく』などの徳目があるが、それらはすべて天皇を命をかけて守ることに結びつけられている」と指摘。「一部を切り取り肯定して使用するのは適切ではない」と訴えている。
市研修センターに提出した団体事務局の岸直人さん(70)は「研修を受けた職員がどう考えているのか懸念を感じる。職員はちゃんと意見を述べてほしい」と話した。
(2023年12月28日朝刊掲載)
抗議文では、教育勅語について「『親孝行』や『兄弟仲よく』などの徳目があるが、それらはすべて天皇を命をかけて守ることに結びつけられている」と指摘。「一部を切り取り肯定して使用するのは適切ではない」と訴えている。
市研修センターに提出した団体事務局の岸直人さん(70)は「研修を受けた職員がどう考えているのか懸念を感じる。職員はちゃんと意見を述べてほしい」と話した。
(2023年12月28日朝刊掲載)