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世界平和願い発進 浅口の岡山自動車大学校生がペイントカー 海イメージ 国旗でつながり表現

 自動車整備士を育成する専門学校「岡山自動車大学校」(浅口市)の1級自動車整備科の4年生14人が9日、板金塗装の卒業作品として制作したペイントカーを同校で披露した。今回は「世界平和」をテーマに掲げ、34カ国の鮮やかな色の国旗をデザインした。生徒たちは「浅口から平和を願うメッセージを発信したい」と話している。(谷本和久)

 同校のペイントカーの制作は2016年からスタート。生徒は、例年と同じサイズの長さ3・4メートル、幅1・5メートルの軽乗用車を使った。日本やイタリア、英国、フランス、インドなどの国旗を前部のボンネットや後部のトランクに描いた。背景は海をイメージして濃い青にした。丸い給油口には地球をデザインした。

 生徒は、昨秋に図案を決めて作業を始め、12月上旬に完成させた。噴射式のペンキで車体に色を吹き付ける作業などを繰り返したという。

 制作グループ班長の山岡照さん(22)は「違う国の国旗を並べることで、国と国とのつながりを表現したかった。平和への思いを伝えたい」と話した。いずれも2年生の甲斐創太さん(20)と作原功治さん(20)は見学に訪れ「作品の完成度が高い。優れた技術を見習いたい」と見とれていた。

 同校はペイントカーを体験入学や校外での出張授業などのイベントで活用する。別の4年生グループのメンバー14人も、アニメ作品をテーマにしたペイントカーを制作した。

(2024年1月10日朝刊掲載)

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