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[ひろしま男子駅伝] 折り鶴混ぜた平和トロフィー 基町高生が樹脂で制作

 21日のひろしま男子駅伝の入賞8チームに贈られるトロフィーを、基町高(広島市中区)の生徒が作った。5年目の今回は平和記念公園(同)の原爆の子の像にささげられた折り鶴を刻んで混ぜた。全国から集う選手に平和への思いを伝える。

 創造表現コースの6人が制作した。優勝チーム用が高さ約30センチ、2~8位用は25センチ前後。大会コースの7区間にちなみ、7面体を基調にデザインした。刻んだ折り鶴を水性樹脂に混ぜ、型に流し込んで固めた。樹脂の白地に、折り紙の青やピンクが映えている。

 トロフィー制作は、大会の特別協賛企業の大創産業(東広島市)の提案で2020年の第25回大会に始まった。前回までは陶器で、折り鶴の灰をうわぐすりに混ぜていた。今回は紙の色を生かし、折り鶴を使っていると分かるよう工夫した。

 幼い頃から沿道で観戦してきたという2年塩村菜々美さん(17)は「選手に受け取ってもらえて光栄。折り鶴に込められた思いを感じ取ってほしい」と話す。(下高充生)

(2024年1月19日朝刊掲載)

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