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似島「へいわ」な日常写す 地元中の1年堂畝さん 初の個展 談笑する友人/峠から見渡す山

 広島市南区の似島中に通う1年の堂畝梛子(なぎこ)さん(13)が、写真展「私のへいわ」を似島合同庁舎で開いている。島内の日常から平和を感じる光景を切り取ったという。初の個展で28日まで。「見た人が自分にとっての平和を想像するきっかけにしてほしい」と願う。(頼金育美)

 昨年7月と12月に、愛用のフィルムカメラで撮影したモノクロ、四つ切りサイズの10枚を展示している。校内の階段で談笑する同級生や、通学路の峠から見渡す山の風景…。戦争を思い起こさせる学校正門前の防空壕(ごう)跡も取り上げた。「友達と楽しく過ごせる日常が私にとっての平和」とはにかむ。

 写真に興味を持ったきっかけは写真家の母、紘子さん(41)の存在だ。有志団体「被爆三世・四世プロジェクト」の代表を務め、被爆者たちを撮り続ける姿から、自分の気持ちを乗せて表現できる写真の魅力を感じたという。

 個展に向け、年越しを母の作業場の暗室で過ごすなど、何十枚も焼き上げた中から納得がいく一枚を選んでいった。「日常の中に平和の瞬間がある。平和を考えることは難しいことじゃないと同世代の人たちに知ってもらえるきっかけになればいい」とほほえむ。入場無料。午前8時半~午後8時(火曜は午後4時45分まで)。

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