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核廃絶へ 平和行政学ぶ ニュージーランドとスペインの市職員 中区の「首長会議」事務局で研修

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)に加盟しているニュージーランド・ウェリントン市とスペイン・グラノラーズ市の職員が、会議事務局の広島平和文化センター(中区)でインターンシップをしている。原爆の惨禍や平和行政を学び、核兵器廃絶に向けた帰国後の取り組みに生かす。

 2市の各1人が17~31日の日程で研修中。原爆資料館(中区)の見学や被爆者との対話をしつつ、海外加盟都市の情報を調べたり交流サイト(SNS)で発信したりする業務に当たる。

 18日には広島国際会議場(中区)で、市やセンター職員12人に両市を紹介。理事都市ウェリントン市のフィービー・ロケットさん(22)は、先住民のマオリ語のあいさつを披露し「日常生活でも話す。調和を大切にしている」と話した。

 首長会議は2014年度から海外の加盟都市の職員をインターンとして受け入れており、今回で27人になった。副会長都市グラノラーズ市のモンツェラット・カタラドさん(54)は「加盟都市を広げるための方策を学びたい」と意気込んでいる。(宮野史康)

(2024年1月23日朝刊掲載)

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