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8・6 捜す 供養塔遺骨 家族どこに 名簿を全国掲示

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市中区の平和記念公園の原爆供養塔に眠る遺骨約7万体のうち、名前が分かりながら引き取り手が見つかっていない820人分の納骨名簿が17日、全国各地で一斉に張り出された。10月末まで掲示し、遺族からの連絡を待つ。

 縦1メートル、横70センチ1枚に五十音順で全員の名を記し、住所、年齢などの手掛かりも添えている。市役所1階ロビーで名簿を見ていた上迫伴枝さん(85)=南区=は「義理の弟が原爆で行方不明になったまま。お骨を見つけられたら」と熱心に名前を捜していた。

 今年は全国の都道府県、被爆者団体など2019団体に協力を呼び掛けた。広島市内はJR広島駅(南区)など163カ所に掲示した。名簿は1968年から毎年公開。2004年夏以降の5年間では9人の身元が判明している。

(2009年7月18日朝刊掲載)

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