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西平和大橋 歩道橋新設へ 広島市 24年度に設計着手

 広島市が平和大通りの西平和大橋(中区)に歩道橋を新設する方針を固めたことが26日、分かった。世界的な彫刻家のイサム・ノグチが平和大橋(同)と対をなす形で設計した欄干が特徴だが、道幅が狭く、事故が相次ぐ中、対策として市が検討していた。2024年度当初予算案に設計費を盛り込む見通し。

 平和記念公園の西側の本川に架かる西平和大橋は長さ約100メートル。片側2車線の車道(幅11メートル)と両脇に歩道(幅各1・6メートル)がある。市は歩道橋の新設で公園一帯の回遊性を高め、市民や観光客が利用しやすい環境を整える。24年度に設計に着手し、26年度以降の着工を目指す。25年の被爆80年事業の一つに位置付けている。

 西平和大橋は、平和大通りの標準的な幅16メートルより狭く、21年12月に乗用車が欄干にぶつかる事故が発生。22年4月にも軽乗用車が縁石を乗り越えて歩道の自転車をはね、乗っていた男性が川に転落する事故が起きた。市は縁石の反射材を増やすなどの対策を講じている。

 公園東側の元安川に架かる平和大橋では、市が19年に総工費約13億円をかけて歩行者と自転車の専用橋を新設した。22年度に車道の拡幅工事も終えた。(野平慧一)

(2024年1月27日朝刊掲載)

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