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国旗ポール 木か金属か 平和記念公園 強風で先端折れる 広島市、修復や交換を検討

 木か金属か―。広島市が平和記念公園(中区)にある国旗掲揚ポールの復旧で、頭を悩ませている。昨年11月の強風で先端が折れたポールは長さ18メートルの木製で、40年余り前に広島木材青年経営者協議会(南区)から贈られた。今は同じ長さの木が手に入らないといい、修復や金属製への交換を含めて検討している。

 現ポールは外国産ベイマツで直径約20~30センチ。1982年に原爆慰霊碑そばに設置された。滑車を取り付ける金属製の先端部分が折れたため、市が長さ10メートルの金属製を隣に仮設している。

 慰霊碑南側から国旗を眺めた際に背後の樹木と重ならないよう、市は18メートル程度の高さに国旗を掲げたい考え。ただ、そのサイズの木材が見つからず、金属製でも特注品になるという。折れたポールの強度を調べた上で、再利用する案もある。広島木材青年経営者協議会の意向を聞きながら、8月6日の平和記念式典までの復旧を目指す。

 協議会の田丸大資会長(41)は「40年以上を経た木製ポールは貴重。木の魅力を伝えるポールを維持できれば」と願う。(宮野史康)

(2024年2月1日朝刊掲載)

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