軍政下の犠牲者を悼む ミャンマークーデター3年 原爆ドーム前で集い ガザ攻撃への抗議と連帯
24年2月2日
ミャンマー国軍のクーデターから3年となった1日、軍政下の犠牲者たちを悼む集いが広島市中区の原爆ドーム前であった。企画したのは、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議する市民グループ「広島パレスチナともしび連帯共同体」。市民に対する無差別殺りくの即時停止を共に訴えた。
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広島県内に住むミャンマー人や市民約30人が参加した。「ミャンマー(ビルマ)を救え」「ガザを虐殺するな」と英語や日本語で記した横断幕を掲げ、黙とう。独裁への抵抗を示す3本指を立てるポーズで「自由を」と英語で声を合わせた。
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ミャンマー出身の広島市立大大学院生アウンチーミィンさん(28)=安佐南区=は「帰国すれば、逮捕されたり殺されたりするかもしれない」と訴え、「世界が民主化を支援すれば、平和が早く訪れる」と国際社会の行動を求めた。ユダヤ系米国人で同大大学院生のレベッカマリア・ゴールドシュミットさん(36)=安佐南区=は「私たちはあらゆる軍国主義に反対する」と声を上げた。
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人権団体「政治犯支援協会」によると、ミャンマーではクーデター後の弾圧で4400人以上が死亡し、約2万人が拘束中。ガザ保健当局によると、昨年10月以降のガザ側の死者は2万6900人に上る。(小林可奈)
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(2024年2月2日朝刊掲載)