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各国と被爆地 若者結ぶ会議 核廃絶へ人材育成 8月に広島

 国連のユース非核リーダー基金を活用した研修で、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所が8月下旬に、世界各国と広島、長崎の若者による国際会議を広島市で開く。原爆被害の実態を踏まえ、「核兵器のない世界」の実現へ活動する人材を育成する。

 広島事務所によると、平和記念公園(中区)内の原爆資料館か広島国際会議場を会場に予定。昨年12月からオンラインで研修を受けている参加者のうち50人が出席し、広島、長崎の若者と核軍縮に向けた次世代の役割を議論する。1週間ほどの被爆地滞在中、資料館を見学したり被爆証言を聞いたりする機会も検討している。

 広島事務所は「各国や地域の若い世代を結び、核兵器のない世界に向けたリーダーのグローバルなネットワークを生み出したい」としている。

 基金は2022年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で岸田文雄首相が創設を表明。これを元手に、被爆85年を迎える30年までに2年間の研修を4度開く。1期目は63カ国から政府や非政府組織(NGO)の職員、学生たち100人が受講している。  (宮野史康)

(2024年2月9日朝刊掲載)

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