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在日米海兵隊員 行動指針見直し 岩国 飲酒伴う事件事故

 米軍岩国基地がある岩国市で飲酒を伴う米軍人による事件事故が相次ぐ中、在日米海兵隊(司令部・沖縄)は9日、日本国内の隊員の基地外での飲酒を制限する行動指針をより厳しく見直したと明らかにした。中国新聞の取材に答えた。

 中国四国防衛局から見直しについて連絡を受けた岩国市によると、昨年12月11日付。海兵隊によると、全ての隊員を対象に、午前1~5時に飲酒できる店舗にいることを新たに禁じた。これまでは午前1~5時の基地外での飲酒を禁止していた。また、一定の階級以下の隊員が飲酒する場合は同伴者が必要とした。

 海兵隊は、見直した理由を「前年の教訓」と説明。「隊員が責任ある行動を守ることに重点を置いている」としている。

 岩国市内では昨年11月、岩国基地の軍人による事件が相次いだ。酔った海兵隊員の男が高齢女性ら2人への傷害罪で起訴され公判中。店舗に侵入して店の男性にけがを負わせたり、停車中の車から物品を盗んだりしたとされる事件も起きた。

 山口県と基地周辺の2市2町でつくる協議会は11月6日、再発防止の徹底を岩国基地に求めた。岩国基地は同18日から制服を着た隊員が市中心部の繁華街をパトロールするなどしている。(川村奈菜)

(2024年2月10日朝刊掲載)

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