教育勅語引用 動画公開 広島の市民団体、市に中止訴え
24年2月17日
広島市の市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」は、松井一実市長が「教育勅語」の一部を引用した2020~23年度の職員研修の動画をブログで公開した。
動画では、松井市長が教育勅語に触れているのは各年度で約1分半~3分。「日本が戦争体制に持ち込む時に用いられた」として現在は否定されている点を紹介した上で、修学や公益を説く箇所を示し「民主主義の素晴らしいことを書いてある文書に見える」などと述べている。
同団体は、市へ関連資料を情報公開請求し、入手した。研修後の職員の感想を書いた報告書には、引用に否定的な意見はなかったという。16日に市役所で記者会見した事務局の岸直人さん(70)は「なぜ市長が教育勅語にこだわるのかわからない」として引用中止を訴えた。(野平慧一)
(2024年2月17日朝刊掲載)
動画では、松井市長が教育勅語に触れているのは各年度で約1分半~3分。「日本が戦争体制に持ち込む時に用いられた」として現在は否定されている点を紹介した上で、修学や公益を説く箇所を示し「民主主義の素晴らしいことを書いてある文書に見える」などと述べている。
同団体は、市へ関連資料を情報公開請求し、入手した。研修後の職員の感想を書いた報告書には、引用に否定的な意見はなかったという。16日に市役所で記者会見した事務局の岸直人さん(70)は「なぜ市長が教育勅語にこだわるのかわからない」として引用中止を訴えた。(野平慧一)
(2024年2月17日朝刊掲載)