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放影研移転 着工今夏に 資材高騰などで遅れ

 放射線影響研究所の広島大霞キャンパス(広島市南区)への移転で、放影研は21日、新施設の着工時期が当初の2023年度から24年夏に遅れるとの見通しを示した。建築資材の高騰などで設計の見直しが必要なため。25年度の完成目標に変更はないとしている。

 研究所であった地元連絡協議会でスケジュールを説明し、新施設のイメージも初めて公表した。高齢の被爆者の訪問を想定し、施設内は車椅子でも自由に動けるように配慮する。来館者が交流できる「コミュニケーションスペース」を各階に設ける。

 新施設は霞キャンパス内の産学官共同研究施設の跡地に新築し、10階建て延べ約7800平方メートル。1階は広島大も使う。移転の総事業費は概算で61億円。国の補助金を活用するほか、広島大も建設費の一部を負担するという。(宮野史康)

(2024年2月22日朝刊掲載)

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