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広島県出身者初の首相・加藤友三郎 軍縮進めた功績 英語で 市民有志 没後100年シンポ 冊子に

 広島県出身者で初の首相になった加藤友三郎(1861~1923年)の功績を紹介する英語の冊子が完成した。海軍大将で海軍大臣を務めながら大規模な軍縮を断行し、国際協調を重視した姿勢を海外へ広めようと、昨夏に広島市であった没後100年記念シンポジウムの内容を市民有志の実行委員会がまとめた。在日大使館などに配る。

 A4判39ページ。第1次世界大戦後のワシントン会議(21~22年)に加藤が首席全権として臨み、軍縮条約に調印した経緯などを紹介している。

 学生たちが登壇者たちの発言を英訳し、実行委員長で前広島市長の秋葉忠利さん(81)が監修した。今月16日に市役所で記者会見した秋葉さんは「世界では知名度が低いが、平和を希求した功績を知ってほしい」と話した。300部を印刷。希望者へ無料で提供する。問い合わせはmayorakiba@gmail.com(和多正憲)

(2024年2月28日朝刊掲載)

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