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[ビキニ被災70年] 移住子孫の健康 原水協聞き取り エジット島 一時帰還で被曝か

 中部太平洋マーシャル諸島を訪問中の日本原水協の代表団は2日、首都があるマジュロ環礁内の離島エジット島を訪れた。米国の核実験場となったビキニ環礁から移住を余儀なくされた住民の子孫が居住。放射能汚染が続いていた時期に一時帰還した人もおり、体調や移住がもたらした生活への影響を聞き取った。(エジット発 下高充生)

 ビキニの住民は1946年からの米国による核実験に伴い移住を強いられた。米国の「安全宣言」を受けて68年以降に戻ったが、危険性を指摘されて再び78年に離島した。エジットには約300人が暮らし、一部はビキニへの一時帰還中に被曝(ひばく)した可能性がある。

 原水協は集会施設で相談会を開き、住民17人が来訪。名古屋市の早川純午医師(71)が健康状態を確認し、高血圧や糖尿病の人が目立った。土地が食料生産に適さないという不満も聞かれた。早川さんは移住者について「野菜が少ないなどの食生活に加え、移住で生活環境が大きく変わったストレスも健康に影響していると考えられる」との見方を示した。

 原水協の代表団がエジットを訪れるは初めて。一方、当初計画していた2日からのウォッジェ環礁訪問は、受け入れ側と調整がつかず見送った。

(2024年3月3日朝刊掲載)

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