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被爆地の発信・伝承に尽力 ヒロシマ平和創造基金 国際交流奨励賞2団体表彰

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡畠鉄也中国新聞社社長)は5日、広島市中区の中国新聞ビルで「国際交流奨励賞」の表彰式を開いた。国境を超えた相互理解や平和交流活動に取り組んできた広島県内の2団体を表彰した。

 岡畠理事長が一人一人に表彰状と奨励金を手渡し、「人種間や宗教間の対立が激化し、格差が広がっている。こうした時代であるからこそ、草の根の交流を通じて対話と協調、共存を目指す皆さんの活動がより必要だ」とあいさつした。

 受賞者を代表し、「広島平和ミュージカル実行委員会」(中区)の黒瀬真一郎実行委員長(82)は「ヒロシマの心を伝えたいという願いを受け、多彩な分野から協力をいただいて汗を流した」と振り返り、受賞への謝辞を述べた。

 NPO法人「広島写真保存活用の会」(同)の松浦康高代表(68)は「カメラマンたちの思いもこもった写真は視覚言語で、被爆の惨状や被爆地の復興を伝承する土台となる。残す活動を続けていきたい」と力を込めた。(小林可奈)

(2024年3月6日朝刊掲載)

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