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日鉄呉跡地 防衛活用案 「軍事利用の懸念」訴え 市民団体、駅前で抗議活動

 呉市の日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地について、防衛省が県と市に「多機能な複合防衛拠点」を整備したい意向を申し入れたことを受け、市民団体が5日夕、JR呉駅前で抗議活動をした。

 「ピースリンク広島・呉・岩国」のメンバー6人が「日本製鉄呉の跡地を防衛拠点にするな!」と書かれた横断幕を掲げた。雨の中、マイクを握った呉世話人の西岡由紀夫さん(68)は「民間の土地だった場所に防衛省が入ってくる。基地機能の拡大につながり、軍事利用される懸念がある」と訴えた。

 広島世話人の新田秀樹さん(60)も「今回の計画が本当に呉市民のためになるのか、もう一度考え直すべきだ」と強調。行き交う市民にビラを手渡した。(栾暁雨)

(2024年3月6日朝刊掲載)

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