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[ビキニ被災70年] 「核なき平和」へ歩く、集う 静岡各地で行事

 米国によるマーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験で、住民や静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸の乗組員らが被曝(ひばく)した事件から1日で70年を迎えた。同市や静岡市では事件の風化を防ぎ、平和を願う行事が続いた。

 焼津市では当時無線長の久保山愛吉さんを追悼する行進があった。事件から半年後に亡くなった久保山さん。参加者は本人が愛したバラを手に墓までの約2キロを歩き、献花台に手向けた。

 静岡市では二つの集会があった。1日にマーシャル諸島であった式典参加者の報告や被害の実態を伝える講演などがあり、「核なき平和」への思いを新たにした。(写真と文・山崎亮)

(2024年3月6日朝刊セレクト掲載)

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