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[国際女性デー2024] 「女性への暴力」考えよう 17日福山 元教諭 戦時の被害など語る

 国際女性デー(8日)に合わせ、戦時下や日常の女性に対する暴力について考える催しが17日午後2時から、福山市東町の東交流館である。新型コロナウイルス禍の影響で対面開催は5年ぶり。福山市の元教諭で従軍慰安婦問題や福山空襲の調査・記録に取り組んだ江口昌子さん(88)が講師を務める。

 東京出身の江口さんは11歳まで旧満州(中国東北部)で過ごした。福山市で小中学校の教諭を務める中、平和教育や福山空襲についての書籍の刊行に尽力。その後も従軍慰安婦たちを追悼する慰霊碑の建設運動や、性暴力を考える市民団体の活動に取り組んできた。

 当日は江口さんが旧満州と日本での生活や元慰安婦たちとの交流の中で見聞きした被害や自身の活動などについて話す。江口さんは「自ら行動し尊厳や権利を勝ち取ってきた女性たちに、畏敬の念を持って接するきっかけになれば」と話す。

 市母親大会実行委員会の主催。河上悦子事務局長(73)は「戦争や紛争が相次ぐ中、日常の中に戦争につながるような暴力がないか、改めて見つめ直してほしい」としている。資料代500円が必要。申し込みは事務局☎080(6308)6696。(原未緒)

(2024年3月7日朝刊掲載)

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