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「米軍低空飛行 中止を」 広島5市町 国に働きかけ要請

 廿日市、江田島、三次市と北広島、安芸太田町の5市町は7日、米軍機による低空飛行訓練などの中止を米国側に働きかけるよう国に要請した。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で墜落事故が発生した米空軍輸送機CV22オスプレイについては、安全確保されるまでの飛行停止の継続を求めた。

 廿日市市の村上雅信副市長たちが中国四国防衛局を訪れ、柴山憲一企画部長に要請書を手渡した。米軍機の騒音の発生回数が高止まりし、住民からのストレスや不安を訴える声が後を絶たないと指摘。騒音の実態把握など5項目を求めた。

 非公開の協議後、村上副市長は取材に、「オスプレイは事前の調整なしで飛ぶことはないと説明を受けた。住民の安全対策を引き続き求めていきたい」と話した。

 廿日市市の三つの観測地点で2023年度、70デシベル以上の騒音を観測したのは2月末現在で計1462件で、既に過去最多となっている。(菊本孟)

(2024年3月8日朝刊掲載)

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