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響け 平和ピアノの音色 廿日市の建設業者 こども園に寄託

 廿日市市の総合建設業ダイサンが、同市大野の認定こども園「フルムーンインターナショナルこども園おおの」にグランドピアノを寄託した。平和を印象づけるアートが施された一台で、子どもたちに平和の心を育みたいと持ち込んだ。

 ピアノは、世界の子どもたちの支援を掲げる一般社団法人日本未来支援機構(東京)の「Peaceピアノ」プロジェクトに賛同し、同社が昨秋購入した。天板の裏にチョウや花がカラフルに描かれている。

 先月末、同こども園の2階ホールへ搬入。同社の女子硬式野球チームはつかいちサンブレイズの選手が立ち会い、園児約90人と響きを楽しんだ。藤井千穂美ちゃん(6)は「優しい音色。たくさんお歌を歌いたい」。

 ピアノは、同機構が昨年11月に広島市中区の平和記念公園で催した「平和への祈り音楽祭」で使われ、今後も市内外の催しで活用する。同社取締役で球団代表の峠元真依さん(27)は「催しのない時に休眠させておくのはもったいない。子どもたちにたくさん弾いてもらえたら」と願っている。(八百村耕平)

(2024年3月12日朝刊掲載)

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