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米軍オスプレイ 飛行を再開 岩国市長「一定の理解」

 米軍オスプレイの飛行再開を受け、米軍岩国基地がある岩国市の福田良彦市長は14日、「一定の理解をしなければいけないと思っている」と報道陣に述べた。市によると、同基地に駐機する2機は同日夕時点で飛行は確認されていない。

 福田市長は、防衛省の担当者と12日に市役所で面会して飛行停止措置解除の説明を受けた際に事故原因の詳細が明かされなかったことについて「全体的に十分な説明ではなかったと言わざるを得ない」と指摘した。

 一方で「特定された原因に対策を講じることで安全に再開できるとの話があった。高いレベルでの確認作業があったことは市民に説明できる」とし、「専門家がしっかりと事故原因を追及して再開できると判断したのだから理解せざるを得ない」との考えを示した。

 岩国基地に駐機する2機は、墜落した事故機とともに沖縄へ向かった機体とみられている。

 山口県の村岡嗣政知事も14日、「オスプレイはたびたび飛来し、今回の事故は地域住民に大変な不安を与えている。安全確保を最優先に確認作業を進めたい」と報道陣に述べ、今後も岩国市と連携して対応していく考えを示した。 (川村奈菜、藤田龍治)

(2024年3月15日朝刊掲載)

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