破壊にあらがう パレスチナ文化知って 16~24日 写真展や映画 広島で催し
24年3月15日
写真展やポスター展、映画上映などを組み合わせたイベント「パレスチナ文化週間」が16~24日、広島市内で開かれる。パレスチナ自治区ガザでの戦禍が深まる中、パレスチナ人の生活や歴史、文化に触れ、その破壊にあらがう発信として有志が企画した。
昨年10月半ばから毎夕、即時停戦などを求めて原爆ドーム(中区)前に集ってきたグループ「広島パレスチナともしび連帯共同体」が主催。16日は、原爆ドーム前から西区の三滝寺まで行進する「ピースマーチ」などを繰り広げる。
写真展会場となる西区横川町の古書店「本と自由」は期間中、店名を「ガザと自由」にして営業。18~20、22~24日の午後2時(土日は午前11時)~11時、パレスチナの日常を撮った写真が並ぶ。関連本や詩の朗読イベント(19日午後8時~)などもある。
中区の市営基町アパートにある基町ショッピングセンター内「オルタナティブスペース コア」では17~24日、パレスチナ問題を扱った新旧のポスターを展示。午前11時~午後5時(イベントのある17、18、21日は午後9時まで)。
映画は、ドキュメンタリー「自由と壁とヒップホップ」を20日、2会場で上映する。分離壁や検問所に囲まれたパレスチナで、分断への抵抗を歌うラップミュージシャンたちの姿を追った2008年の作品。午前11時半から中区十日市町の音楽喫茶ヲルガン座、午後9時10分から西区の横川シネマで。
このほか主なイベントでは、ガザの人々に音楽で思いを寄せるライブも22日午後7時から中区薬研堀のコンクエスト、24日午後7時半から中区加古町のOTIS!である。一部のイベントは有料。
主催メンバーの一人、田浪亜央江・広島市立大准教授は、イスラエルの占領政策がパレスチナ人の文化や尊厳を奪い続けてきたことを今回の戦禍の背景としても指摘する。「パレスチナの人々の存在証明としての文化を受け止める機会にしたい」と説く。(道面雅量)
(2024年3月15日朝刊掲載)
昨年10月半ばから毎夕、即時停戦などを求めて原爆ドーム(中区)前に集ってきたグループ「広島パレスチナともしび連帯共同体」が主催。16日は、原爆ドーム前から西区の三滝寺まで行進する「ピースマーチ」などを繰り広げる。
写真展会場となる西区横川町の古書店「本と自由」は期間中、店名を「ガザと自由」にして営業。18~20、22~24日の午後2時(土日は午前11時)~11時、パレスチナの日常を撮った写真が並ぶ。関連本や詩の朗読イベント(19日午後8時~)などもある。
中区の市営基町アパートにある基町ショッピングセンター内「オルタナティブスペース コア」では17~24日、パレスチナ問題を扱った新旧のポスターを展示。午前11時~午後5時(イベントのある17、18、21日は午後9時まで)。
映画は、ドキュメンタリー「自由と壁とヒップホップ」を20日、2会場で上映する。分離壁や検問所に囲まれたパレスチナで、分断への抵抗を歌うラップミュージシャンたちの姿を追った2008年の作品。午前11時半から中区十日市町の音楽喫茶ヲルガン座、午後9時10分から西区の横川シネマで。
このほか主なイベントでは、ガザの人々に音楽で思いを寄せるライブも22日午後7時から中区薬研堀のコンクエスト、24日午後7時半から中区加古町のOTIS!である。一部のイベントは有料。
主催メンバーの一人、田浪亜央江・広島市立大准教授は、イスラエルの占領政策がパレスチナ人の文化や尊厳を奪い続けてきたことを今回の戦禍の背景としても指摘する。「パレスチナの人々の存在証明としての文化を受け止める機会にしたい」と説く。(道面雅量)
(2024年3月15日朝刊掲載)